こんにちは。雨の日は、読書の時間(に、したい)。さくらん坊です。
6月最終週の日曜日である今日は、ニューヨークで開催中のプライドマーチ最終日。
プライドマーチとは、1970年にセクシャルマイノリティの人々の尊厳を守り、不平等の改善を目的としてスタートした世界的祭典のこと。
今年は50周年ということで、ワールドプライドとして例年以上の盛り上がりを見せているようです。
Contents
LGBTQ(+)/ セクシャルマイノリティについて、今の私が知っていること
セクシャルマイノリティ。性的少数派。LGBT。いつの間にか浸透して、ある程度、当たり前に知っている言葉となりました。
L:レズビアン/女性同性愛者
G:ゲイ/男性同性愛者
B:バイセクシャル/両性愛者
T:トランスジェンダー/性別越境者
今では、LGBTには当てはまらないセクシャリティを自認する方も増え、そうした性にも区別のないオープンさの表現としてLGBTQ(+)や、複数形を表すsを加え、LGBTsとしての認知が拡がっています。
Q:クエスチョニング・クィア/自身の性別や性的嗜好が分からない、定めていない人
セクシャルマイノリティについて考えたきっかけ
私の幼少期から青春時代を過ごした80〜90年代、まだセクシャルマイノリティといった言葉は知らず。
テレビや漫画などで見聞きした、同性間の恋愛もあるんだなぁ〜程度の認識でした。
実際、小さい頃の私のまわりでカミングアウトをしている人の記憶はなく、どこか遠くの世界の「特別な」言葉・モノゴトといった理解でした。
ただ、その時代の田舎にしては珍しく?、偏見を持った人やそういった意見を声高に話す人もいなかったため、特に意識をすることなく過ごしていたと思います。
初めて出会った、セクシャルマイノリティの人
セクシャルマイノリティを自認し、カミングアウトをしている人に初めて出会ったのは、高校時代。
たまに話す同級生で、彼はバイセクシャルでした。
彼を以前から知る友人は皆、彼のセクシャリティに関して知っている状況。
私も何かの話のついでに本人から聞きましたが、周りの様子もあってか大きな驚きもなく、特に何も変わらぬままでした。
今となって思えば、少し特別な状況だったのかなと思います。
今でこそ、公表しているタレントさんなども多いですが、一般の高校生、しかも20年も前ですからね。
私が初めて受けたカミングアウト時の、彼とその友人たちの在り方(そのフラットな空気感)が、セクシャルマイノリティを考える上での私の基礎となっているように思います。
「少数派ではあるけれど、特別ではないんだな」という感覚がこの時に生まれ、今でもそれは変わりません。
その時の状況が全く違うものだったら。
周りが受け入れない空気感の中でのカミングアウトだったら。
私自身、どのような反応をしていたか、正直わかりません。
親となり、子供と考えたいLGBTQ(+)/ セクシャルマイノリティのこと
自分の経験からではありますが、何かと多感な時期に、間違った知識や偏見で物事を判断しないために。
または、例えば息子自身が思い悩むことがあった時に、私が出会った彼のように、カミングアウトをして受け入れられる社会があることを知ってほしい。
「ありのままでいい」、「ありのままを受け入れる」。
そうしたことを「知る」ための、読み聞かせにもオススメな3冊の絵本を紹介させてください。
何を感じるかは、読んでみての子供の自由。ただ、多様性を「知る」機会は、いろんなところに転がっていたらいいなと思っています。
最初の1冊は、社会人になってから知り合ったトランスジェンダーの方からのお勧めです。
LGBTQ(+)/ セクシャルマイノリティが題材の絵本たち
LGBTQ(+)/ セクシャルマイノリティについてをテーマとする絵本3冊。
タンタンタンゴはパパふたり
NYCのセントラル・パーク動物園で、実際にあった話を絵本にしたこの1冊。
という、お話。
絵本ならではの読みやすさと、ペンギンの愛らしい姿にほっこりします。
いろいろな家族のかたち・その多様性を、難しく考えずに自然と知るきっかけになる1冊。
レッド あかくてあおいクレヨンのはなし
アメリカ図書館協会のレインボーリスト(LGBTの青少年向け推薦図書)にも選ばれているこの絵本。
という、お話。
「自己」について、周りの認識とのズレや、そこで生じる問題(悩み)などを分かりやすいストーリーで伝えてくれる。
「自分らしい色を見つけられてよかった」と、単純明快に感じられるハッピーエンドが素晴らしいと思った1冊。
くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし
自身がバイセクシャル、父親がトランスジェンダーである作者による一冊。
という、お話。
ネタバレになりますが、「大事なのはきみがぼくの友だちだってことさ」の一言に尽きる。
大人となった今、性がどうこう以前にとても難しく思える「ありのままを受け入れる」ということ。それを子供達がどう感じるのか、興味深いと思った1冊。
これらの作品以外にも、LGBTQ(+)についての絵本は数多くあります。
いくつかは、Kindleなどで試し読みができるものも。気になった作品は、チェックしてみてくださいね。
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子供と一緒に読みたいLGBTQ(+)/セクシャルマイノリティを知る絵本、まとめ。
子供たちと性のことを話す。
自分自身が、あまり両親とそういった機会を持たなかったこともあり、少し戸惑いがちにもなるのも正直なところです。
ただ、そこにある性について、思ったままに話してみる。
そんな機会を、この絵本たちと共に持てたらと思いました。
親子としての気恥ずかしさが生まれる前に、身構えてしまう前に、「教える」ではなく「共に考える」というかたち。
そうやって知っていけたらと思う、今日この頃です。
次回は、私自身がLGBTQ(+)について深く考えるきっかけとなった漫画などをまとめたいと思います。
今日のところは以上です。
ありがとうございました。
つづく。
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